WHY
静かに私達は閉じた。




 ここまで辛い状況だったとは思わず、そこまで追い詰められていた

 彼女を救えなかった自分に対して、情けなくなった。




 大事な後輩、仲間を失う事はここまで辛く、悲しい事だとは思わなかった。




 自分も死ぬということを止めにしようと思う。でも、いつ発作が起きるか

 分からない恐怖もあった。

 


 私達は家に鍵をかけて集会場に向かった。



 日記を抱えたまま。




 お母さんにこの日記に関しての話をして、預けた。




 多分、その中身を警察に押収されることも伝えた。

 


 告別式が始まり、お経を読み上げ、それから私達は火葬場に向かう

 マイクロバスに乗り込んだ。
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