WHY
 ん~このときはその質問の意図がまったくわからずで、やっぱり鈍感の域を超えていた。



 ん~なんのアプローチなのかは少々わからず、まだまだ恋愛の疎い感じだった。




 でも、こういう会話って本当に楽しめるもんなんだと実感したのもこのときだった。

 


 「さてと、どこいこうかなぁ~鎌倉案内は隅の隅まで知っているから任せといてねぇ~」



 「う~んそうだなぁ~…、やっぱりこの時期は海と、おいしいものかな?」




 そういえば、朝から何も食べてない。

 お腹がすいたことも忘れていたのだった。


 好き嫌いの多い私、好きなものしか目一杯食べられのもこの時期くらいからだった。




 気づく間もないくらいに、偏食気味になっていたのだった。




 
 私たちは自然に店を出て、海に向かっていた。




 啓太の家と違う方向に歩いていた。なんか、少し穴場があるらしい…







 少し楽しみにしていた。




 さすがに日中の太陽は容赦なく照り付けるが、それでもなんか二人だと

 歩いておしゃべりするだけでも、楽しかった。




 これがデートというやつかと改めて実感した。




 気持ちのいい風が、二人の間をすり抜けて、今後どうなることになるか







 わからないが、私の病の感知は当面先になりそうだった。
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