WHY
 今日は葬式明けの2日目の練習だった。



 今週から自分で練習の組み立てなど細かな所まで、決めた。



 いろんな本や、中学からお世話になった先生の話など…



 練習メニューは様々あり、今の時期にとこれからのスキルアップとはで

 2点に絞って練習を試みた。



 まだ手探りの状態で、部員の皆はどう思っているかはわからない。



 でもきっと、今までの様についてきてくれる。



 そう信じていたが、それは甘かった。





 2日目、ある後輩から言われた。

 




 「キャプテン…正直辛いんですけど、今の練習。何のためにしているんですか

  この過酷な練習は。」

 かなり激しい口調で言われたが、それでも自分は一蹴した。

 


 「今の練習は、正直誰でも辛いと分かっているの。
 
  それでも、勝つため、自分を鍛えるためには仕方のないことなの。



  逆に中途半端な練習をして、中途半端なところで負けて満足するかな?」




 「いいえ、多分しません。とういうか、ちゃんとした目標があるなら、がんばります。」




 少しほっとした。



 自分の言葉などには、あまり自信がない。



 ありのまま伝えることが一番と思っている。



 自分も正直辛いし、何でと思うときも一杯ある。



 勝ち負けにはこだわらない。



 でも、やった、ここまでやったという充実感がなければ、今こんなにも

 大変な練習をしている意味がない。



 もしかしたら、強豪チームと互角に戦えて、負けるかもしれない。

 そのときは、必ず悔いは残らないはずだ。




 でもやるからには勝ちたい。そう思うのが必然の様な気がする。




 この3年間、多分何もしなければ、そのまま流れていく。




 日々の生活に、自分にバレーがなければもしかしたら、何もやってないかもしれない。




 自分が今真剣に取り組めるものがあるから、意味があるのかもしれない。





 意味のある毎日。これが全てだと思える。
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