WHY
 モーニングも朝の6時からやっているので、足早に朝食を終わらせて、出て行く人が多い。




 その中で、少し落ち着いた朝の8時過ぎに店に顔をだした。




 店内はひと段落ついたのか、片付いていないテーブルもまばらだったが、少ないお客さんの

 入りで少しほっとした。




 今日も好きなJAZZが流れていて、POPな感じが居心地の良さの記憶もより戻せられた。




 
 前と同じカウンターにすわった私は、モーニングセットAという380円のセットを頼んだ。




 それには、大好きなココアが入っており、ピザトーストのゆで卵があり、凄いボリュームだった。




 大きな口をあけると、マスターがカップを洗いながら、微笑んでくれた。




 いつもの笑顔というか、2回目だがなんか、家とは違う又別の空間がして、好きな場所になっていった。




 「あれっ今日は学校?まだ夏休みでしょ?」




 「ええぇ~これから部活なんですけど、なんか時間が早すぎて、それでまた立ち寄っちゃいました。」




 はにかむ自分が少しおかしくなりそうだったが、これがもしかしたら私の本当の部分ではないかと錯覚をした。




 いつまで経っても大人になれない、子供より、いつまでも子供心を持つ大人の方がよっぽど素敵に思えた。





 「部活ってなにしているの?」


 「バレー部です。これでも一応キャプテンなんです。」


 「へぇ~そいつは凄い、それじゃあ将来は世界の中田とか大林になるかもなぁ~あははははは…」


 
 豪快に笑い、楽しむマスターを見て、和んだ。



 
< 40 / 203 >

この作品をシェア

pagetop