WHY
 切る前は切りたくて切りたくてどうしようもない心境に掻き立てられんだけど…」



 切手からはかなりの後悔…




 「あ~あまたやっちゃった…」って…




 切らなきゃ良かったとは思わずに、はぁ~ってあの落ちつく感じがいいんだけどと




 そんな事をあまり言ってられず、どうにでも出来る内容かなと、その時は鷹を括っていた。


 風呂場はいつも惨劇になるが、かみそりで間違って切ったとごまかし、長風呂だった私は



 家族の誰にも知られる事はなかった。



 唯一妹には少し感づかれていた感じがするが、それでも多分黙っていてくれるに



 違いない…多分。



 一番の癌は母親であり、うるさく騒ぐ事間違いなかった。

 
 腕を切れば楽になる。楽になれる事は一瞬だった事も知っている。



 それでも、慢性になり、習慣性になる事はタバコと同じだった…



 どうしても止められない。やめて方が言いに決まっている事は間違いない!



 それでも、楽になる手立てがない。そんなことの繰り返しで負のスパイラルに



 はまっている。それでも、自分が生きている事は確かな事なので、



 それだけで良かったのかも知れない。



 今後はどう自分を動かすか、どう自分を信じられるのかが分からない…



 信じる事は決して楽な事ではない、楽ではないが、それを乗り切らなければならない。



 自分を追及すること。それが自分への戒めでもあり、気持ちを穏やかになる方法。



 誰かに救いを求めると、その人に迷惑を掛けるし…!



 
 なんか、止めどない雰囲気が今は辛い…!



 助けを求める事がいけないと思い込んだ、夏も終わりに近づくときだった。
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