WHY
捉え方一つなのだろうが、人間そんなに強い人間ばかりだけとは思えない。



 強い考えになるときは、自分に自信があるとき、絶対に逃げられない時だけだ。



 そんなことを考えると、今も無性に体験は腹ただしくなる瞬間に、切実に哀しくなる。

 


 人は守るべきものがるとき強くなり、守るべきを失うとき、弱くなる…


 そんな誰かの言葉を思い出した。



 球場内は熱気で帯びていて、無邪気に色々なモノを手に取る圭太を見るたびに



 どんどん孤独感が増してくるような、日曜日の午後だった。
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