WHY
お前、こいつの事しってるのかよぉ~という圭太の顔を横目にして、


 悪いけど、圭太にはうんちょっと…と簡単に答えた。


 「悪いけど、その辺歩いていてくれる?私命の恩人なんだ!だから話をしたい…」



 「えっ、そっかぁ~うん、、、分かった…」


 と、少し仏頂面を持ちながら、商店街の方へ歩き出してくれた。

 さてと、



 聞かなきゃ…



 「何であそこで、どうしてとびおりたんですか?」


 いきなり、確証部分だぁ


 かなり緊張した趣で聞いたが、彼は驚く事に笑顔をみせた。




 「ん~そうだなぁ~死にたいと思ったからかなぁ~…」




 「それだと理由にならない…」




 「じゃあ、人をすきになる理由ってあるのかなぁ~?」




 「えっ?!ん~どうだろうあるんじゃないかな…」




 「どこが何で、好きなのっていえるのぉ~!!オレはいえない。
  だって悪いけど、好きなものは好きで片付けられないかな、
  人を好きになる事って。」

 
 そうかもしれない、、初めてそう思った。確かにそうだ。あまり理由はない。



 というか理由があったら、こっちは好きだけど、こっちは嫌いになる。



 ん~深い。



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