WHY
「オレを見て、息詰まったり、何かに思い悩むだりする様に見えるか?ないよなぁ~」

  高らかに笑った。




 「ん~そうだけど、だって本気であそこは、打ち所が悪かったら死んでたんだよぉ~」




 「確かに死にいったけど、死に切れなかったんだよなぁ~…、仕方ない。でも、




  理由は本当にないんだ。死の世界とやらを少し見たくなって。」




 「なんで、見たかったの。」


 


 「生きていたら、見れないからだよ。怖い物みたさというのかな…。


 そういうのってない?


 女子がほら指の間で、見たがるでしょ?男のあれを、なぁ~!」




 「なぁ~って…まぁ~そういう時もあるけど…。」



なんか不思議な人だぁ~良く分からない…この人は??




 物事の捉え方が全然、私と違う、いい意味で刺激を受けている。




 「じゃあ、生活に嫌になったとかじゃないのね!」




 「そうだよ!」




 ん~自分とは違うかぁ~、この人であれば相談をしてもいいかなぁと少し頭をよぎったけど、




 まだ時期は早いかなぁと思ったので、やめる事にした。




 もう夕暮れも、完全に闇になったので、ここの連絡先と私のベルを教えて、圭太も




 かえってきたことだし、帰る事にした。



 横浜へ。
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