WHY
次の日は妹に起こされた。




 リビングで、包帯を巻こうとして、そのまま寝てしまっていたようだ。




 「おねぇちゃん、もう朝だよ、早く部活行かないと…。」




 隣には母親がすごい形相で立っていた。




 「あんた、その腕の傷どうしたのぉぉぉ~!」




 かなりのお怒りだ。はぁ~いやになるなぁ~…




 でも、何とかうそを突き通さないと…




 「まぁ~転んで、ブロックに腕を切っちゃって…」




 はぁ~また嘘をついた。これも、自分の中では罪悪間になるんだよなぁ~と思いながら。




 「そうなの、それにしてもすごい傷。部活できるの?」




 時折みせる、親の顔にかなりびっくりしたが、それも少し嬉しかった。




 はて、どうしたものか。確かに傷の修復は早いが、それでも目立つ。




 リストバンドをして、何とか今日は乗り切るか。




 昨日は”あいつ”の家に行っていた事が気になったが、足早にトーストと、コーヒー牛乳を







 
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