WHY
「今日は秋の新人戦の、実践練習を折り込んで行きたいともいますが、いかがですか?」




 「わかった。ただし、基本練習は②セットやってからだね。まずは1年生の出場も、今の




 2年生の力からいったらありうる話だ。その点もしっかり見極められる様にしといてな!」







 「はいっ、わかりました。」




 ”あいつ”がいないだけで、これだけ、楽しく出来るのかと思うと、嬉しくもなったが、それでも




 いつまた来るかわからない恐怖におびえている。




 でも、今は特に考えられる事がないので、打ち込みやすい環境だ。その点は大きく違う。





 体育館に戻り、みんなに練習メニューを伝える。


 一斉に回りにちり、ストレッチからの開始だ。




 この円になる瞬間に、ふと再度気合が入る。




 よっし、やぅったるでぇ~そんな気持ちだ。




 一汗かくこの時、自分自身の覚悟をしっかり見極める。




 練習に打ち込み、一心不乱に取り組むこの時を大事にしたい。
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