WHY
「さて、お前はこんな時間に出歩いちゃもうだめだぞ、さっと帰り。来週は強豪チームと

  交えるんだから、それに集中して…」



 「はいっわかりました。もう帰ります。」




 わざわざ久下先生は、私達の為、
 コネを使い他県の強豪チームとの練習試合を組んでいただいた。



 その気持ちは耐え難い、期待と喜びに変わっていた。



 なぜか、自然とやる気が沸いてくるから、本当に不思議で、頼りがいのある先生だ。



 人を信じる事、これ以上に大事だと教えてくれた人でもあった。




 
 先生と別れて、一人駅に向かった。



 見慣れたはずのこの街の風景もなぜか、今日は違う街並に見える。



 これは、心境とイッショなのだろか。まるで、異空間に来た様に思える。



 心と体は見えない、糸でつながり、自分を構成する。



 その体はいう事を聞かず、時には暴走を繰り返す。




 原因が分かれば、いいのだが、その知識も教養もない。だから、混乱するのだ。




 自分は誰なのか。




 自分というのを、わかる人はこの世の中に知っている人はどれくらいいるんだろうか。




 自分という人を好きな人はどれくらいいて、悩みを何個持てば大きくなれるんだろう。




 悩みを持っていなそうに、見えて、実は多く抱え込む人はどれくらいいるんだろう。




 隠し通す事に意味はあるのだろうか。
 隠しても、それがどのように解決するんだろうか。





 方法や手段は一杯存在するんだろが、それが分かる手立てを誰か教えて欲しい。




 こんな苦しい、思いは沢山だ…





 この時期から私は、胸は急激に発達し、
 体重は逆に10キロもやせてしまっていた頃だ。
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