WHY
帰りは22時を過ぎていた。

明日から8月で残り1ヶ月勝負だった。  




この夏をいかにうまく乗り切ることが秋への大会に繫がる。  




なんとしてでも自分らの代で、全国へが大きな夢でもあり、近い現実だ。  

夢とは必ずかなえられる為にあり、かなえられないのであれば寝て見る夢と同じ。  




今は、自分の目標が夢とイコールであって欲しいと願う。  




何気なく改札をくぐって、いつもの様に定期を取り出すと…  

急にベルが大きく振動した。 

いつもと設定は変わらないのだが、その時は大きく動いた感じがした。  







「コンバンワ、オゲンキデスカ、コノアイダワアリガト!」  




わぁ~と叫びたくなる様な感じだったが、思わずにっこり微笑んで、  

キオスク隣の公衆電話へと急いだ。  

もう、自宅近くの駅だったので、もう少し大丈夫だろうと、打ち返したあと、  




公衆電話のなる公園と急いだ。  







「アリガト、ソウイエバ、ナマエキイテナイ」  







カタカナの文章がこれほど温かみを覚えるなんて、初めての衝撃だった。  

また、鳴った。  







「オレユメト。キミハ?」 

「ワタシハアキコ…」  







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