WHY
ただし、真実を伝えなければならない。そろそろ、こっちに遺体解剖して戻ってくる頃だ。
そうなってからでは遅いと思った。
「実は、ご両親に話しをしておかなければならない事があります。これは決して
喜ばしい事ではないんですが、それでも清美さんの真実を知ってもらいたい現実が
ありますので。」
「えっ!それは何でしょうか。何か私たちに隠し事でもあったのでしょうか。」
お母さんがかなりの動揺を示した。
「隠し事ではないんです。隠さなければならなかったといった方が正しいと思います。
今から、私が責任を持って話しをさせていただきます。」
頂いたお茶に一口をつけて、一気にあの子から聞いた事、昨日の事、どうするかの経緯
を話した。時折、見えるお母さんの悲痛な泣き声。お父さんの、凛々として私の話に
耳を傾けていらっしゃる目。とても印象的だった。
「これで、全部です。遺体解剖して全て分かる話ですが、それからでは、あまりにも
酷すぎる話と思いましたので、私の方から話をさせていただきました。」
「うん、君の勇気ある行動に感謝します。そうなってからでは、私どもも今の心境から
考えると、切り口に荒塩を塗られるものだ。ありがとう。」
「いいえ、私たちは一緒に居ただけで、なんも役には立てませんでした。
結果、こういう結果になりましたので…。」
「いや、そんな事はないよ。それだけかもしれんが、それが何より清海には
励みになってくれたろう。」
横目で、泣きじゃくる、奥様の事を気遣いながら、話しをしてくれた。
そうなってからでは遅いと思った。
「実は、ご両親に話しをしておかなければならない事があります。これは決して
喜ばしい事ではないんですが、それでも清美さんの真実を知ってもらいたい現実が
ありますので。」
「えっ!それは何でしょうか。何か私たちに隠し事でもあったのでしょうか。」
お母さんがかなりの動揺を示した。
「隠し事ではないんです。隠さなければならなかったといった方が正しいと思います。
今から、私が責任を持って話しをさせていただきます。」
頂いたお茶に一口をつけて、一気にあの子から聞いた事、昨日の事、どうするかの経緯
を話した。時折、見えるお母さんの悲痛な泣き声。お父さんの、凛々として私の話に
耳を傾けていらっしゃる目。とても印象的だった。
「これで、全部です。遺体解剖して全て分かる話ですが、それからでは、あまりにも
酷すぎる話と思いましたので、私の方から話をさせていただきました。」
「うん、君の勇気ある行動に感謝します。そうなってからでは、私どもも今の心境から
考えると、切り口に荒塩を塗られるものだ。ありがとう。」
「いいえ、私たちは一緒に居ただけで、なんも役には立てませんでした。
結果、こういう結果になりましたので…。」
「いや、そんな事はないよ。それだけかもしれんが、それが何より清海には
励みになってくれたろう。」
横目で、泣きじゃくる、奥様の事を気遣いながら、話しをしてくれた。