拾い物
結局、それを置いてそいつは帰ってしまった。なんてやつだ。とりあえず僕は鍵をかけて、それをちゃぶ台の上に置いて、一服した。二三口吸ってから、爆発するかもと思ってタバコの火を消した。だがよく考えてみるとそんな事はおこるはずはなかった。その日は、あまり寝付けなかったが、多分三時には寝た。次の日からは普通に寝れた。もう三ヶ月が経つが何も起きない。あいかわらず、持ってきた奴は受け取りを拒否している。もう時効だろというが意味がわからない。だが僕自身もすっかり麻痺してしまい、今はとりあえずクローゼットの中に突っ込んである。別にこれがうちにあるからといってどうやら、世界にも僕にも関係がないらしい。この三ヶ月で特に変わったことと言えば、近所にうまくて安い定食屋ができたことぐらいだ。他は何も変わっていない。
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