サ ボ テ ン
『私は誘われるんじゃなくて、自分から誘いたいなって思う』
「……気になってる人でもいるの?」
『……その人から誘われたら一番いいんだけどね…なんちゃって矛盾してるよね』

「そんなことないよ。佐伯さん…なんか印象と違った」
え?
「いや、悪い意味で言ってるんじゃなくて、断ってるのとか聞いたら恋愛とか興味ないのかな?って思ってたけど、違った」


『…私は橘くんと組みたいです』
「え?俺?」
コクっと頷く

『でもいいの!違う子断ってるのわかってるし、話だって今初めて話せてしかも送ってもらっちゃって…それで満足』

なんか告白みたいになっちゃった…

「俺も佐伯さんと組みたい」
『え!?』
「最初の委員会から気になってた。おれでよければ組んでください」
『も、もちろんです!あ、私の家…』
「じゃあね。」
『送ってくれてありがとう。あの…家は?』
「B町」
『えぇ!!逆方向だよ!?ごめんなさい』
「はは。言うと思った。大丈夫だよまたね」 
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