サ ボ テ ン
それから放課後になり
誰もいない場所で月岡くんを待った。
「おまたせ」
『ん』
「中庭で話して帰らない??」
『うん。いいよ』
中庭につき月岡くんが寝っ転がったから私も隣に座り寝っ転がった
「ここで寝てたんだ。そしたら女の声がして、うるさかった。呼び出しらしくて、女って怖いし馬鹿だなーって思った。」
『うん』
「そしたら、もっと馬鹿なやつがいて抵抗して。気になって顔見たらヘッドフォン同じだった人でさ。つんつんしてるからサボテンだなって思ったわけよ」
『…』
「いつもは絶対めんどくさくて人助けなんてしないのにお前はほっとけなかった。靴とかお弁当とか…自分でも自分のことびっくりした」
『…ありがとう』
「なにが?」
『意地悪だったけど結局あなたに助けられてた。靴だってお弁当だって…嬉しかった。そして好きになった』