サ ボ テ ン

「めっちゃうまそう。この唐揚げ手作りじゃん。」
さくまがいいなぁ〜と隣で騒いでる

見た目も色使いなどを気にしてるのかすごく美味しそう

しかも、ちゃんと割り箸まで入ってる。
よく見ると割り箸に

〈昨日はありがと〉

とキレイな字で書かれてあった。
あいつの字…始めてみた


その時今までにない感覚を胸に覚えた。
あいつに今すぐ会いたくなった

そんな自分の気持を押し殺し唐揚げを1つパクリと口に運んだ。

『うま…』

唐揚げの味にちょっとだけ甘い恋の味がした。


side 凪灑 end
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