サ ボ テ ン

「おまたせ…良かった。いなかったらどうしようかと思った」
『お言葉に甘えさせていただきます』
「ふ。行こう。家どっち?」
橘くんの笑った顔はとても綺麗で見とれてしまった
『…こっちです』

『橘くんは…家どこなの?』
『俺の名前知ってたんだ。」
「名前のやつで見たの。すごく字が綺麗だったから覚えてる。家は?』
「…教えない」
『え?』

「あとで教える」
『…?わかった』
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