ザリス
1章 はじまり
午前2時。誰もが眠る頃。

怪しい人影が2つ。

何かを話している様だ。

「おい、俺が合図したら一斉にバリアに攻撃だ。わかったか?」

「あぁ、だけど本当に破れるのか?」

「いいか。バリアがほんの少し弱くなる
のは午前2時から3時までの間なんだ。そのすきを狙えばひびくらい入るだろう」

「だが‘‘ほんの少し”なんだろ?」

「ダメ元でもやるんだよ」

話していると、バリアが少しゆがんだ。

だがこの2人は知らない。

バリアが弱くなるのは15秒だけだと。

「よし、今だ!」

1人の男が合図すると黒い色の光線が2つ

バリアにぶつかりバチバチと火花が散る

がびくともしない。

「あれ?びくともしない」

「ほらなぁ。無理だって」

すると白い光線がバリアの方からきて

2人に当たった。

「うぐっ…」

「に、逃げよう」

その2人は黒い影に包まれて

消えていってしまった…。
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