ザリス
満月が出てとても静かな夜。

ある女の子が産まれた。

その子の家族は嬉しさと悲しさ

2つが混ざり合った複雑な気持ちだった。

「そんな…この子が…」

「まだ産まれたばかりだというのに…
どうにかならないのか?ラピラ」

「私もその事は悲しく思うわ。でもそれがこの子の使命なのよ。パール」

ラピラはまだ産まれたばかりの小さな

右腕の手首に星の形をした印に手をかざ


呪文を唱えるとその印は消えてしまった。

「その時が来たら印が現れるようにしておきました。それまでに私たちはこの子との人生を楽しみましょ」

パールの妻

マリンは涙を流し愛しい我が子を抱きしめた。
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