ザリス
その時

窓ガラスが割れて仮面を被った男が入ってきた。

「これはこれは、どうも。窓を割ってすまぬな。おや?抱いている子はあの予言の子かな?」

「何の用よ。言っておくけどこの子に指1本も触れさせないから」

「マリン。相変わらずキレイだな。母親になった今でも美しい」

「用件は何だ。俺達を殺しに来たのか?」

「それもありだが、それでは面白くもない。だから拐いに来たのだ。その子を」

「言ったはずよ。この子に指1本も触れさせないと」

マリンはそう言い

娘をラピラに渡して前に出た。

「僕も君と戦うよ。お母さんはジェシカをよろしく」

そう言い緑色でドーム型のバリアを

ジェシカを抱いたラピラの周りに作った。

「何をするんだ、パール。お前達を行かせはしないよ」

「お義母さん。これは私達で決めたことなんです」

「お喋りはそこまでにしてもらえないか。俺様を待たせるとはいい度胸だ」

男は黒い光線を放ち2人に真っ直ぐ

行ったが簡単にそれをかわした。
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