まっしろな遺書
月曜日。
美穂は、仕事に向かい十三はひとり部屋に残る。
暫くすると千春がやってくる。
「今日も寒いですねー」
「そうだね」
十三が、うなずくと千春が点滴の準備を始める。
「凄いですね」
十三が、元気なさげに呟く。
「え?何がですか?」
「俺よりも若いのに立派に仕事をしていて」
「そんなことないです。
私なんか失敗ばかりで、全然凄くないですよ」
「俺から言わせてもらえば、十分凄いよ」
「ありがとうございます」
千春は、そう言って照れ笑いを浮かべる。
「千春ちゃん、優しいし千春ちゃんの彼氏は幸せモノだね」
「片思いの人は居るんですけどね。
その人は、絶対勝てない人と付き合っているんですよ」
千春の表情が曇る。
「そうなんですか?」
「すみません。
余計な話でしたね」
「んー
俺で良ければ話を聞きますよ?」
「ありがとうございます」
千春が小さく笑う。
暫くの沈黙が訪れる。
「はい。
点滴の準備完了です」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「ところでさ……
看護師さんってモテる?」
「残念ながら忙しくて出逢いなんてないですよー」
「千春ちゃん可愛いのに勿体ないですね」
「もしかして、口説いてくれてます?」
「え?そんなことないですよー」
「彼女さんに言いつけてやるー」
千春は、そう言って笑うと部屋を出た。
「彼女か……
美穂は彼女じゃなんだけどな……」
十三は、そう呟くと窓から外を見た。
美穂は、仕事に向かい十三はひとり部屋に残る。
暫くすると千春がやってくる。
「今日も寒いですねー」
「そうだね」
十三が、うなずくと千春が点滴の準備を始める。
「凄いですね」
十三が、元気なさげに呟く。
「え?何がですか?」
「俺よりも若いのに立派に仕事をしていて」
「そんなことないです。
私なんか失敗ばかりで、全然凄くないですよ」
「俺から言わせてもらえば、十分凄いよ」
「ありがとうございます」
千春は、そう言って照れ笑いを浮かべる。
「千春ちゃん、優しいし千春ちゃんの彼氏は幸せモノだね」
「片思いの人は居るんですけどね。
その人は、絶対勝てない人と付き合っているんですよ」
千春の表情が曇る。
「そうなんですか?」
「すみません。
余計な話でしたね」
「んー
俺で良ければ話を聞きますよ?」
「ありがとうございます」
千春が小さく笑う。
暫くの沈黙が訪れる。
「はい。
点滴の準備完了です」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「ところでさ……
看護師さんってモテる?」
「残念ながら忙しくて出逢いなんてないですよー」
「千春ちゃん可愛いのに勿体ないですね」
「もしかして、口説いてくれてます?」
「え?そんなことないですよー」
「彼女さんに言いつけてやるー」
千春は、そう言って笑うと部屋を出た。
「彼女か……
美穂は彼女じゃなんだけどな……」
十三は、そう呟くと窓から外を見た。