まっしろな遺書
2015年6月23日
雨。
今日は、雨の音で目が覚める。
十三は、雨の匂いは好きだ。
雨の日は良く眠れる。
しかし、今日は違った。
二度寝をしようと思ったけど出来なかった。
十三は、体を起こした。
「ん……?
十三、起きた?」
美穂は、十三の方を見て笑う。
「うん……
雨、激しいね」
「うん」
「ちょっと歩ちゃんの様子見てくる……」
「あ、私も行く……」
美穂は、そう言ってベッドから降りる。
「じゃ、行こうか……」
十三もベッドから降りた。
すると美穂が、十三の手を握る。
「え?」
「仲良しこよし」
美穂が、笑う。
十三は苦笑いを浮かべたあと、美穂と手を繋いで歩の病室へと向かった。
歩は、個室で眠っている。
治療は、なんとか終わったけど、銘曰く、意識が回復するかしないかの確率は五分と五分らしい。
十三にできることは……
ただ歩の姿を見ることしか出来なかった。
歩の部屋を出ると稲穂が、立っていた。
「十三さん来てくれたんですね……」
「あ、おはようございます」
稲穂は、十三の手に視線を移す。
「彼女さん?」
稲穂が、苦笑いを浮かべる。
「あの貴方は?
もしかして、十三の新しい浮気相手?」
美穂が、稲穂を睨む。
「えっと、歩ちゃんのお母さんだよ」
十三が、そう言うと美穂は安堵のため息をつく。
「そう……
なら、いいけど……」
2人は、軽く自己紹介を済ませ十三と美穂は自分たちの病室に戻った。
雨。
今日は、雨の音で目が覚める。
十三は、雨の匂いは好きだ。
雨の日は良く眠れる。
しかし、今日は違った。
二度寝をしようと思ったけど出来なかった。
十三は、体を起こした。
「ん……?
十三、起きた?」
美穂は、十三の方を見て笑う。
「うん……
雨、激しいね」
「うん」
「ちょっと歩ちゃんの様子見てくる……」
「あ、私も行く……」
美穂は、そう言ってベッドから降りる。
「じゃ、行こうか……」
十三もベッドから降りた。
すると美穂が、十三の手を握る。
「え?」
「仲良しこよし」
美穂が、笑う。
十三は苦笑いを浮かべたあと、美穂と手を繋いで歩の病室へと向かった。
歩は、個室で眠っている。
治療は、なんとか終わったけど、銘曰く、意識が回復するかしないかの確率は五分と五分らしい。
十三にできることは……
ただ歩の姿を見ることしか出来なかった。
歩の部屋を出ると稲穂が、立っていた。
「十三さん来てくれたんですね……」
「あ、おはようございます」
稲穂は、十三の手に視線を移す。
「彼女さん?」
稲穂が、苦笑いを浮かべる。
「あの貴方は?
もしかして、十三の新しい浮気相手?」
美穂が、稲穂を睨む。
「えっと、歩ちゃんのお母さんだよ」
十三が、そう言うと美穂は安堵のため息をつく。
「そう……
なら、いいけど……」
2人は、軽く自己紹介を済ませ十三と美穂は自分たちの病室に戻った。