まっしろな遺書
――2015年2月11日
今日は休日。
しかし、美穂は仕事に向かった。
十三は、退屈だと感じていた。
体は十分に動くし体調もかなりいい
十三は思った。
俺は、いつまで入院しなければいけないのだろう?
そんなことを思っていると子どもたちが十三の部屋に現れた。
そして、入ってくると元太が十三の元に駆け寄る。
「おい!兄ちゃん!」
「ん?どうしたんだい?
元太くん」
「鬼ごっこやろうぜ?」
「え?」
「だから、鬼ごっこですよ。
大人なのに鬼ごっこも知らないのか?」
充がため息混じりに言った。
十三は、口元に指を当て考える。
そして、すぐに言葉をかける。
「鬼ごっこは知ってるよ。
だけど、ここは病院だよ。
病院内では静かにしよう。
決して走り回ってはいけません!」
「えー
鬼ごっこ楽しいのに」
歩がそう言って駄々をこねる。
十三は、諭すように言った。
「病院内には、色んな人が居るでしょ?
足の不自由な人だっている。
鬼ごっこで、走り回っている時にそんな人とぶつかったらどうなると思う?」
「私達、怪我しちゃうね」
「いや、君達だけでなく。
周りの患者さんも怪我してしまう」
十三がそう言うと充くんが言葉を放つ。
「でも、足の不自由な人は、車椅子に乗ってますよ?」
「みんながみんな乗っている訳じゃないし。
お年寄りだっている。
それに車椅子に乗っていても、転倒する可能性もあるぞ?」
十三が、そう言うと納得してくれたのか元太がつまらなさそうに言った。
「兄ちゃん真面目だなー」
「だから、君たちは自分の部屋で大人しくしてたほうがいいよ」
十三は子どもが苦手だった。
だから、早く出て行って欲しかった。
すると当たり前のことながら子どもたちがブーイングを出した。
「病人は病人らしく……
大人しく寝てよう!」」
十三が、そう言うと子どもたちは元気なさそうに部屋に戻った。
もしかしたら、もうこないかもしれないな。
十三は、そう思いながら言葉を小さく放つ。
「まぁ、それはそれでいっか」
十三は、そう言って窓から外を眺める。
冷たそうな風が吹いていた。
今日は休日。
しかし、美穂は仕事に向かった。
十三は、退屈だと感じていた。
体は十分に動くし体調もかなりいい
十三は思った。
俺は、いつまで入院しなければいけないのだろう?
そんなことを思っていると子どもたちが十三の部屋に現れた。
そして、入ってくると元太が十三の元に駆け寄る。
「おい!兄ちゃん!」
「ん?どうしたんだい?
元太くん」
「鬼ごっこやろうぜ?」
「え?」
「だから、鬼ごっこですよ。
大人なのに鬼ごっこも知らないのか?」
充がため息混じりに言った。
十三は、口元に指を当て考える。
そして、すぐに言葉をかける。
「鬼ごっこは知ってるよ。
だけど、ここは病院だよ。
病院内では静かにしよう。
決して走り回ってはいけません!」
「えー
鬼ごっこ楽しいのに」
歩がそう言って駄々をこねる。
十三は、諭すように言った。
「病院内には、色んな人が居るでしょ?
足の不自由な人だっている。
鬼ごっこで、走り回っている時にそんな人とぶつかったらどうなると思う?」
「私達、怪我しちゃうね」
「いや、君達だけでなく。
周りの患者さんも怪我してしまう」
十三がそう言うと充くんが言葉を放つ。
「でも、足の不自由な人は、車椅子に乗ってますよ?」
「みんながみんな乗っている訳じゃないし。
お年寄りだっている。
それに車椅子に乗っていても、転倒する可能性もあるぞ?」
十三が、そう言うと納得してくれたのか元太がつまらなさそうに言った。
「兄ちゃん真面目だなー」
「だから、君たちは自分の部屋で大人しくしてたほうがいいよ」
十三は子どもが苦手だった。
だから、早く出て行って欲しかった。
すると当たり前のことながら子どもたちがブーイングを出した。
「病人は病人らしく……
大人しく寝てよう!」」
十三が、そう言うと子どもたちは元気なさそうに部屋に戻った。
もしかしたら、もうこないかもしれないな。
十三は、そう思いながら言葉を小さく放つ。
「まぁ、それはそれでいっか」
十三は、そう言って窓から外を眺める。
冷たそうな風が吹いていた。