まっしろな遺書
2015年7月2日
十三は究極の選択をしようと考えていた。
明日の晩、美穂を食事に誘うかどうか……
ご飯食べる前にデートをする予定なんだ。
実は、十三はこういうデートをしたことがない。
ぶらりと女の子と一緒に遊んだことはある。
でも、真面目なデートってしたことがない。
いや、デートって真面目にすべきものなのかさえわからない。
「で、話って何かな?」
十三は、美穂を病院の屋上に呼びだした。
美穂は、目をキラキラと輝かせている。
「明日、時間ある?」
「時間?」
「うん。
出来れば1日」
「空いてるよ?」
「よかったらどっか出掛けないか?」
「え?」
美穂の目が丸くなる。
「デートしない?」
「え?え?え?」
美穂の顔が、だんだん赤くなる。
十三は、実感した。
やっぱりこの子、美穂じゃない。
十三の知っている美穂は、こんな顔をしないからだ。
「ダメかな?」
何が目的かわからない。
でも、十三はこの美穂に感謝している。
だからいいよね?美穂。
この子と少し遊ぶくらい……
十三は、空を見上げて美穂に尋ねた。
きっと十三の知る美穂ならこういうだろう。
「勝手にしろ」
だから、十三は勝手にすることにした。
「いいの?」
「うん」
「あはは……
嬉しいな」
美穂の笑顔が少し引きつっている。
「どっか、行きたいところある?」
「え?
それ私に聞くの?」
美穂が、ため息をつく。
「え?」
「十三が、決めてよ。
十三がプランを決めて十三の行きたい所に行こう。
私は、何処にだってついていくから……」
美穂は、ニッコリと笑う。
十三は、名前も知らないこの女の子のことを護りたいと思った。
十三は究極の選択をしようと考えていた。
明日の晩、美穂を食事に誘うかどうか……
ご飯食べる前にデートをする予定なんだ。
実は、十三はこういうデートをしたことがない。
ぶらりと女の子と一緒に遊んだことはある。
でも、真面目なデートってしたことがない。
いや、デートって真面目にすべきものなのかさえわからない。
「で、話って何かな?」
十三は、美穂を病院の屋上に呼びだした。
美穂は、目をキラキラと輝かせている。
「明日、時間ある?」
「時間?」
「うん。
出来れば1日」
「空いてるよ?」
「よかったらどっか出掛けないか?」
「え?」
美穂の目が丸くなる。
「デートしない?」
「え?え?え?」
美穂の顔が、だんだん赤くなる。
十三は、実感した。
やっぱりこの子、美穂じゃない。
十三の知っている美穂は、こんな顔をしないからだ。
「ダメかな?」
何が目的かわからない。
でも、十三はこの美穂に感謝している。
だからいいよね?美穂。
この子と少し遊ぶくらい……
十三は、空を見上げて美穂に尋ねた。
きっと十三の知る美穂ならこういうだろう。
「勝手にしろ」
だから、十三は勝手にすることにした。
「いいの?」
「うん」
「あはは……
嬉しいな」
美穂の笑顔が少し引きつっている。
「どっか、行きたいところある?」
「え?
それ私に聞くの?」
美穂が、ため息をつく。
「え?」
「十三が、決めてよ。
十三がプランを決めて十三の行きたい所に行こう。
私は、何処にだってついていくから……」
美穂は、ニッコリと笑う。
十三は、名前も知らないこの女の子のことを護りたいと思った。