まっしろな遺書
朝が来る。
誰もいない空間。
十三は寂しさを思い出す。
そんなときふと自由のことを思い出す。
誰にも優しくて差別なんて一切しない。
そんな自由が、十三は自慢だった。
幼なじみ、ただそれだけの関係。
なのに自慢だった。
部屋をノックする音が聞こえる。
十三の鼓動が早くなる。
誰かが来る。
寂しがりやの十三にとってそれは、誰かと話せえるチャンスなのだ。
そして、現れたのは美穂だった。
「生きてる?」
美穂が、ニッコリと笑う。
「生きてるよ」
「それはよかった」
十三はこの美穂に違和感しか覚えていなかった。
十三の知る美穂と今眼の前にいる美穂は、見た目は同じだが中身が違う気がしてならない。
十三は、少し探りを入れてみることにした。
「聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「なにかな?」
「妹ってどんな人?」
「泣き虫」
「それ以外は?」
「無口で、人見知りの激しい寂しがり屋」
「仕事は?」
「どっかの会社で事務をしている」
「元気にしてるの?」
「すこぶる元気だよ」
「今度紹介してよ」
「ダメ!」
「どうして?」
「恥ずかしがり屋なんだー
きっと貴方との接し方もわからないと思う」
「じゃ、写真見せてよ」
「妹に興味があるの?」
「うん。
ちょっとね……」
「もしかして、妹の事が好きになっちゃった?」
「会ってない人を好きにはならないよ」
「そうだね……」
まず、口調が少し違う時がある。
さらに十三は言葉を続けようとすると……
「明日休みだから、今日はゆっくりできるぞー」
美穂は、そう言って十三のベッドに潜る。
「寝るの?」
「うん」
「おやすみ」
「おやすみなさーい」
美穂は、そう言って静かに寝息を立てた。
これ以上聞いても意味は無い十三は、そう思い質問をやめた。
誰もいない空間。
十三は寂しさを思い出す。
そんなときふと自由のことを思い出す。
誰にも優しくて差別なんて一切しない。
そんな自由が、十三は自慢だった。
幼なじみ、ただそれだけの関係。
なのに自慢だった。
部屋をノックする音が聞こえる。
十三の鼓動が早くなる。
誰かが来る。
寂しがりやの十三にとってそれは、誰かと話せえるチャンスなのだ。
そして、現れたのは美穂だった。
「生きてる?」
美穂が、ニッコリと笑う。
「生きてるよ」
「それはよかった」
十三はこの美穂に違和感しか覚えていなかった。
十三の知る美穂と今眼の前にいる美穂は、見た目は同じだが中身が違う気がしてならない。
十三は、少し探りを入れてみることにした。
「聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「なにかな?」
「妹ってどんな人?」
「泣き虫」
「それ以外は?」
「無口で、人見知りの激しい寂しがり屋」
「仕事は?」
「どっかの会社で事務をしている」
「元気にしてるの?」
「すこぶる元気だよ」
「今度紹介してよ」
「ダメ!」
「どうして?」
「恥ずかしがり屋なんだー
きっと貴方との接し方もわからないと思う」
「じゃ、写真見せてよ」
「妹に興味があるの?」
「うん。
ちょっとね……」
「もしかして、妹の事が好きになっちゃった?」
「会ってない人を好きにはならないよ」
「そうだね……」
まず、口調が少し違う時がある。
さらに十三は言葉を続けようとすると……
「明日休みだから、今日はゆっくりできるぞー」
美穂は、そう言って十三のベッドに潜る。
「寝るの?」
「うん」
「おやすみ」
「おやすみなさーい」
美穂は、そう言って静かに寝息を立てた。
これ以上聞いても意味は無い十三は、そう思い質問をやめた。