まっしろな遺書
2015年2月21日
昨日の約束通り十三と美穂は子どもたちのいる噴水がある公園へ向かった。
そんな十三たちをじっと見つめている子どもたちがいた。
歩たちと歳が変わらない男の子とまだまだ幼い女の子だ。
そのふたりは、独自の雰囲気を漂わせている。
その雰囲気は歩みたちとは違い他のものを寄せ付けなかった。
「あの子たちは?」
気になった十三が、充に尋ねた。
「あの男の子は、隼人君。
そして、いつも隼人君の後ろにいる女の子は、愛ちゃんです」
「あの子たちとは、遊ばないのか?」
充は、首を横に振る。
「あの子たち、どうしてだか僕たちと距離を置きたがるんです」
充がため息をつく。
「ケンカでもしたのか?」
「そうじゃないんですが……」
「みんな仲良くしなくちゃダメだよ」
美穂が、そう言うと元太がつまらなさそうに言った。
「仕方ねぇじゃんよ。
俺たち嫌われてるんだから……」
元太が、そう言って隼人たちの方に視線を向ける。
「ちょっと待ってね」
美穂は、そう言って隼人たちの方に向かって歩いた。
隼人君の方に向かうと、美穂は腰を降ろし隼人たちの視線に合わせた。
そして、何か話している。
それがなにか十三には、聞こえない。
美穂の笑い声が聞こえる。
そして、十三たちの方に顔を向けるとブイサインをした。
美穂達は、ゆっくりと十三たちの方に歩いてきた。
「この子達のお友達になってくれるかな?」
「え?」
充が目を丸くさせて驚く。
「遊んでくれますか?」
愛が、小さな声で呟く。
充君と元太君が、「いいよ」と頷く。
歩ちゃんが、隼人君に向かって笑う。
「ありがとう」
隼人君は、照れくさそうに目をそらした。
昨日の約束通り十三と美穂は子どもたちのいる噴水がある公園へ向かった。
そんな十三たちをじっと見つめている子どもたちがいた。
歩たちと歳が変わらない男の子とまだまだ幼い女の子だ。
そのふたりは、独自の雰囲気を漂わせている。
その雰囲気は歩みたちとは違い他のものを寄せ付けなかった。
「あの子たちは?」
気になった十三が、充に尋ねた。
「あの男の子は、隼人君。
そして、いつも隼人君の後ろにいる女の子は、愛ちゃんです」
「あの子たちとは、遊ばないのか?」
充は、首を横に振る。
「あの子たち、どうしてだか僕たちと距離を置きたがるんです」
充がため息をつく。
「ケンカでもしたのか?」
「そうじゃないんですが……」
「みんな仲良くしなくちゃダメだよ」
美穂が、そう言うと元太がつまらなさそうに言った。
「仕方ねぇじゃんよ。
俺たち嫌われてるんだから……」
元太が、そう言って隼人たちの方に視線を向ける。
「ちょっと待ってね」
美穂は、そう言って隼人たちの方に向かって歩いた。
隼人君の方に向かうと、美穂は腰を降ろし隼人たちの視線に合わせた。
そして、何か話している。
それがなにか十三には、聞こえない。
美穂の笑い声が聞こえる。
そして、十三たちの方に顔を向けるとブイサインをした。
美穂達は、ゆっくりと十三たちの方に歩いてきた。
「この子達のお友達になってくれるかな?」
「え?」
充が目を丸くさせて驚く。
「遊んでくれますか?」
愛が、小さな声で呟く。
充君と元太君が、「いいよ」と頷く。
歩ちゃんが、隼人君に向かって笑う。
「ありがとう」
隼人君は、照れくさそうに目をそらした。