まっしろな遺書
2015年3月24日
明日、萌は退院する。
事情を知らない瓜と桃は大はしゃぎで十三の部屋でバケモンをしている。
もちろん十三の部屋に来ているのは、瓜や桃だけじゃない。
いつものメンバーである歩ちゃんたちも来ている。
「明日、お母さんが帰ってくるんだー」
桃が、嬉しそうに元太に言う。
「いいよなー
俺なんか、母ちゃんと2日くらい会ってないぞ……」
元太君は、そう言ってため息をつく。
「私も暫く会ってなーい」
歩も呟く。
「僕には、父さんも母さんもいない」
隼人君が小さく呟く。
「え?」
全員が、隼人君の方を見る。
「自殺したんだ……」
全員が黙る。
「あの。
ごめんなさい」
瓜が謝る。
「うんん。
お母さん、大事にしてあげて」
隼人が、そう言うと桃が大きく頷いた。
「うん!
大事にする!」
「愛ちゃんのお母さんは、どんな人?」
歩が、愛ちゃんに尋ねた。
愛は、悲しい表情を浮かべた。
「わかんない」
「え?」
歩ちゃんが、少し困った顔をした。
「私、捨て子だから……」
「ご、ごめん」
歩が、小さく謝る。
「気にしなくていいよ。
僕も愛もあの人らのこと親だとは思っていないから……」
その言葉は、深くそして重かった。
明日、萌は退院する。
事情を知らない瓜と桃は大はしゃぎで十三の部屋でバケモンをしている。
もちろん十三の部屋に来ているのは、瓜や桃だけじゃない。
いつものメンバーである歩ちゃんたちも来ている。
「明日、お母さんが帰ってくるんだー」
桃が、嬉しそうに元太に言う。
「いいよなー
俺なんか、母ちゃんと2日くらい会ってないぞ……」
元太君は、そう言ってため息をつく。
「私も暫く会ってなーい」
歩も呟く。
「僕には、父さんも母さんもいない」
隼人君が小さく呟く。
「え?」
全員が、隼人君の方を見る。
「自殺したんだ……」
全員が黙る。
「あの。
ごめんなさい」
瓜が謝る。
「うんん。
お母さん、大事にしてあげて」
隼人が、そう言うと桃が大きく頷いた。
「うん!
大事にする!」
「愛ちゃんのお母さんは、どんな人?」
歩が、愛ちゃんに尋ねた。
愛は、悲しい表情を浮かべた。
「わかんない」
「え?」
歩ちゃんが、少し困った顔をした。
「私、捨て子だから……」
「ご、ごめん」
歩が、小さく謝る。
「気にしなくていいよ。
僕も愛もあの人らのこと親だとは思っていないから……」
その言葉は、深くそして重かった。