まっしろな遺書
2015年4月6日
朝十三が目を覚ますと同じベッドで寝ている美穂の視線を感じた。
「どうしたの?」
「ゆかりさんとは、エッチ出来て私とはエッチ出来ないんだ?」
美穂が、口を尖らせる。
「ゆかりさんとは、そんな関係じゃないよ」
「ゆかりさん、私より綺麗だし可愛いしお嬢様って感じがするし……」
「だから、ゆかりさんとは、そんな関係じゃないってば」
「じゃー私とエッチ出来る?」
「それは……」
「ぶー!やっぱりできないんだー」
美穂が、頬を膨らませる。
「約束覚えてないの?」
「約束?」
美穂が、首を傾げる。
「エッチは、お互いが好きにならない限りしないってヤツ」
「じゃ、十三は、私のことは好きじゃないの?」
「俺は、好きだけど……」
「私も十三のこと好きだよ?」
「でも、なんか違うんだ」
「何が違うの?」
「わかんないけど……
なんか違う」
「ぶー」
「エッチは……
美穂が本気で俺のことを好きになった時にする」
「そっか……
私の本気が足りないんだね。
私、頑張る……」
美穂の目は、真剣だった。
十三は、美穂の異変に違和感を覚えていた。
美穂は変わった。
前はこんなんじゃなかった。
本当に美穂なのか?
そんなことが頭をよぎる。
少しカマをかけてみるか……
そう思った十三は、美穂に言葉を投げかける。
「美穂、なんか変わったね」
「変わった?」
「なんか、丸くなくなったと言うかトゲが無くなったと言うか……
なんか、柔らかくなった。まるで別人みたいだ」
「私は、私だよ」
口調も変わっていた。
「うーん」
「私、十三の為ならいくらでも変わるから……」
美穂は、そう言って十三の口にキスをした。
タバコの匂いがしなかった。
十三は、実感した。
やっぱり、この子は……
美穂じゃない。
朝十三が目を覚ますと同じベッドで寝ている美穂の視線を感じた。
「どうしたの?」
「ゆかりさんとは、エッチ出来て私とはエッチ出来ないんだ?」
美穂が、口を尖らせる。
「ゆかりさんとは、そんな関係じゃないよ」
「ゆかりさん、私より綺麗だし可愛いしお嬢様って感じがするし……」
「だから、ゆかりさんとは、そんな関係じゃないってば」
「じゃー私とエッチ出来る?」
「それは……」
「ぶー!やっぱりできないんだー」
美穂が、頬を膨らませる。
「約束覚えてないの?」
「約束?」
美穂が、首を傾げる。
「エッチは、お互いが好きにならない限りしないってヤツ」
「じゃ、十三は、私のことは好きじゃないの?」
「俺は、好きだけど……」
「私も十三のこと好きだよ?」
「でも、なんか違うんだ」
「何が違うの?」
「わかんないけど……
なんか違う」
「ぶー」
「エッチは……
美穂が本気で俺のことを好きになった時にする」
「そっか……
私の本気が足りないんだね。
私、頑張る……」
美穂の目は、真剣だった。
十三は、美穂の異変に違和感を覚えていた。
美穂は変わった。
前はこんなんじゃなかった。
本当に美穂なのか?
そんなことが頭をよぎる。
少しカマをかけてみるか……
そう思った十三は、美穂に言葉を投げかける。
「美穂、なんか変わったね」
「変わった?」
「なんか、丸くなくなったと言うかトゲが無くなったと言うか……
なんか、柔らかくなった。まるで別人みたいだ」
「私は、私だよ」
口調も変わっていた。
「うーん」
「私、十三の為ならいくらでも変わるから……」
美穂は、そう言って十三の口にキスをした。
タバコの匂いがしなかった。
十三は、実感した。
やっぱり、この子は……
美穂じゃない。