AveniR-アヴニール-
「あの、その…、よかったらこれっ…!」

顔を赤くした女子生徒は

ピンク色の小包(コヅツミ)を

俺に渡してきた。

ん?今日は俺の誕生日じゃないぞ??

「わっ、私…!ユエナって言いますっ…!実は、えっと…、レシオくんとお友達に、なりたくて…、それでその、そう!お近づきのしるしに、手作りクッキーをっ!」

顔を真っ赤にしたユエナは俺にそう言ってきた。

金持ちの女子の手作りか…。

けっこう珍しいな。
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