AveniR-アヴニール-
エキスがしみでた花びら数枚を

ニコルの傷口に貼(ハ)り、

包帯を巻いて花びらを固定させる。

これなら大丈夫だろう。

「ありがとうおにーたん!

すごいよ!」

ニコルはぱぁっと笑顔になった。

「べ、べつに、大したことはしてねえし。それよりも…」

ブライアンを含めた村の皆が心配だ。

こうもしてる間に

デトリュシエータの奴らが

村に近づいているかもしれない。

最悪、襲われているかもしれない。
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