夢道
自分の時間と
引き換えにしてでも…
私はカルさんを助けたい。
助けるんだ!!
それだけを考えて、
必死に傷口をふさいでいく。
頭の痛みは
とっくに
限界を超えている。
体が震えだし、
全身の感覚が
どんどん薄れていく。
意識もほとんど
消えてきて、
もう……。
その時、
必死に叫ぶ
ノイさんの声が聞こえた。
「ユイっ!!
もう………!!休めよ!!
そうじゃなきゃ
ユイが死んじゃうよ………!!」