夢道


ずっと会議室には

明かりがともっていて、

時々大きな声が

聞こえた。


今までに

聞いたことのないような。


そんな感じだった。


そしてあの日、

急にたくさんの兵隊たちが

お城の中で

いろんな物を壊していった。


私たちは怖くなって、

五人みんなで集まって

体を寄せ合って

隠れていた。


小さい私たちにとっては、

そんなことしか

するすべがなかったから。


だけど隠れている所に、

数人の大人たちが

やってきた。



< 153 / 160 >

この作品をシェア

pagetop