夢道
私は涙で滲んだ世界を
憎しみながら、
眠りについた。
楽しい夢も、
悲しい夢も、
明るい夢も、
暗い夢もない……。
眠りについてからは、
何の夢も見ることなく、
ただ朝が来るのを
待つだけだった。
そして、
目を覚まして待っているのは
いつもと同じ毎日-
その毎日を数え、
今まで生きてきたことを
実感する。
私は何のために生きているの……?
私がここにいる理由って何……?
そんな疑問を
今までに何回
抱いただろうか……。