先輩に好きといったら
「昼間の…なに?」




先輩は、なに?早く。とでも言いたそうな顔をして私を見ていた



先輩、少し焦っているように
見えるのはきっと気のせい




「昼間の…」




なんとか嘘でごまかそうと思った時に運良く雨が降り始めた




ほんとによかった。
嘘なんてつけなかったし。




「走るか」




すると先輩はそう言って
私の腕を掴んで走り始めた




私の熱が先輩の掴んでる腕に
集中しているかのように
腕はとても熱かった




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