手紙-あなたへ。-
「有り得ない。
私に限ってはね」


襟元を直しながら返す。


「まんざらでも無い」


ふと視界に入った
じゅんくんは真顔だった。

日本酒ですら一気に飲んで
私は隣の席のお客さんに
うまく乗り換えた。



でもその日だけは
仕事にならなかった。



好き?



まさか。



私には弘毅がいる。



好きな訳がない。



好きな訳…



……好き??



私が、要くんを…
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