手紙-あなたへ。-
混乱する頭をもたげて
店を上がった。

姉さんやママたちの
お疲れ様の言葉ですら
耳に入らない程…

じゅんくんの一言が
私を混乱させていた。

誰かを好きだと思う
それがどんな気持ちか
なかなか思いだせなくて
ただ苦しかった。

それさえ分かればきっと
こんな混乱は無かった。

溜息ばかりが先走って
この頭の中を整理するには
弘毅に電話をかける事
それしか無いと思った。
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