黄色いパーカー【仮】
━━━━ジジジジッ
部屋に響き渡る目覚まし時計の朝を知らせる音。
ベットから手を伸ばし、すごい音と共に、その音を止める。
まだ少ししか開いていない目をこすり、大きくあくびをする。
カーテンの隙間からは、眩しいくらいの朝日が差し込んでいる。
「また、あの時の夢か」
ズキッと痛むその時の怪我き右肩に手を当て、抑えようとする。
今日でこの夢を見るのは、何回目だろう。
多分わたしは、ずっと忘れることができない。
あの時の光景も、みんなの表情も。
そして、あの時のコーチの言葉も。