好きっていって。
そんな私と龍がなぜ一緒にいるかって、誰もが疑問を抱く。
ことの始まりは、私たちの親だった。
なぜか、私の父と龍の父は仲がよかった。
全然違う社会ですごしてる2人なのに、なんでだろうって何度思ったことか。
こどもの私には理解し難いことだった。
そんなこんなで、親の好(よしみ)というもので、私と龍も小さい時から仲が良かった。
そんな私と龍は、幼いころ毎日のように遊んでいた。
そんなある日、龍が見知らぬ誰かに襲われたことがある。
空手と柔道、護身術を身につけていた私が一緒にいたため龍は無事にすんだ。
そんなことがあったためか、龍のお父さんはSPを依頼したみたい。
でも龍は重度の人見知り。
見知らぬSPに近寄ろうともせず、近くにいることを許さなかった。
そしたら父はまだ幼い私をSPに、と言い出した。
幼い私と龍は四六時中遊べるとか考えて大喜び。
そのころは、そのことがきっかでこんなにも運命が変わるなんて、思ってもみなかったから。