年下の男の子


「先輩、2人きりになりませんか⁇」

後ろからそっと手を取って、私の手を引いて行く。



「夏樹、一体どこに…⁉︎」


ドキドキしながらそう訪ねた。


「ついてきて、先輩を連れて行きたい場所があるんです。

…ついた。

間に合ったぁ」



ドォン。ドン…。


「…なに、この場所すごいよ‼︎」


「市内を一望できる、俺の秘密の場所」


花火を見つめながら、夏樹が言った。


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