ユキゾラ。
思わず魅入ってしまい、少しバランスを崩してしまう。
あっと、小さく呟き体勢を整えるが、
もう、手遅れだ。
クッと、綺麗な眉を顰め俺を怪訝そうにみる天使。
き、気まずい。絶対見てたこと、バレたよな
「あ、え、ええと。べ、別に隠れてた訳じゃなくてココ利用する人あんまいないから誰か知りたくなっただけで…だから別に、本当に!覗いてた訳じゃないんだよ」
慌てて弁解していると、自分が何を言っているのか分からなくなる。
三秒くらい、だろうか。
クスッと笑う声がして天使の方を見る。
でももうそこに笑顔は無くて無表情に彼女は立っていた。