ユキゾラ。



「こんにちは」


声は、上擦っていないだろうか。


なんて、今更な心配をする。




図書室。彼女と会えるかなって一週間通い続けた意味があった




パチリ、と目を開き、すぐに納得したよう睫毛を伏せた


「リク、久しぶり」



名前を、覚えていてくれた。


それだけなのに、すごく嬉しい自分がいる。



名前をよんでもらっただけなのに、その響きに感動。


「アイリ、久しぶり」




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