ユキゾラ。
一瞬、アイリの周りの時間が止まったみたいだ
無表情だけど、その瞳はどこか驚いたような感情を漂わせている
え、あ、なんか、ちょっと。
今思うと俺なんかイタい奴みたいだな
ツッ…と冷や汗が背中を流れる
「あ、いや、別に深い意味はないッ」
あはは、と笑いながら誤魔化…せてるか?
視線を空中に漂わせて、もう一度アイリを見る。
あ、もういつものアイリだ。
「変な奴。まだ会って数回なのに」
まぁ、そうだよな
でも、好きなんだよな
「だから、もっとアイリの表情みてみたいと思うんだとおもう」
アイリの楽しそうな顔がみたい
笑った顔がみたい
俺って欲張り?