とけるほど〜愛して。カナと真一 編
モールの駐車場に車を停めて、
真くんの指と私の指
恋人繋ぎ。

「どこから見ようかぁ?」
「やっぱり、マキが大好きなブランド
のナイトウエアにしょうかなぁ?」

「カナ。圭祐さんが俺と同じなら…。
ベビードールだなぁ。」
「うん、それがいい。」
何言っちゃてんだろ。
「真くん‼︎このエロエロ男子‼︎」
ペシッとおでこを叩いた。

「痛った…。カナ。好きな女には、
みんなエロエロなんだよ。わかる?」

「知らない‼︎」真面目に考えてよ。

可愛い小物やカトラリーショップを
見て周り、

オシャレなカフェに立ち寄った。

「ここのハニーデニッシュ美味しいって
会社の女の子達が話してたんだよ。」

「俺は、甘いのはちょとな…。
カナ食べなぁ、俺は、エスプレッソと
生ハムサンド」
トレーに乗せて、テーブルに運ぶ。

「美味しいね。」

「幸せそうに食べるなぁ〜。」
「マキにも言われる。まぁお互い様だけど」
だって、美味しいお店見つけるとLINEで
すぐに連絡してくるマキ。
二人でいるときは、ショッピングという名の、食べ歩きデートだもん。

モールの三階で可愛い
カトラリーショップを見つけて
イニシャル入りのマグカップと
ランチョンマット、マキの大好きな
ウサギのミトンをラッピングしてもらった。

歩き周り少し疲れた私…。
フロアーに設置されているソファーに
腰を下ろした。
「ちょと、家電製品見てくるから、
カナここで休んでるといい。

知らないヤツに声かけられたら無視しろよ。わかった?」
大丈夫だよ。そんな可愛いくないし。
「はぁ〜い」

真くんは、エスカレーターで目的の売り場に向った。


LINEでマキに、プレゼントを買った事と
美味しいお店の話しをして時間を過ごしていた。

後ろから、
「ねぇ?君一人?俺らこれから食事なんだよ。男ばっかだし一緒にどう?」
「行こうよ。スタイルいいし、その服似合ってる。」

「彼が一緒なので…。」そんな私の腕を
引き強引に立ち上がらせた。

ガシッと私の腰を引き胸の中に引き寄せるシトラスの香り。
「触んじゃねぇよ‼︎ガキが‼︎」
低い声の真くん。
後ろに引いた彼らは「怖っ」
逃げていった。

「ごめんなぁ、一人にして。」
「真くん…。ありがとう。」ぎゅーと
抱きついた。
「バーカ。そんなくっ付くなよ。
カナの事ここで食べちゃうぞ!」
「なっ!真くん…。せっかく、かっこいいなぁって思ってたのに。」

自分達の買い物も済ませ自宅に戻ってきた。




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