秘密の私と、秘密の彼。【更新中】
ダメ!絶対ダメ!
2人きりとか無理無理!!
何されるか分かんないし!
「や、ちょぉ先生!私1人で大丈夫です!」
「え?いやぁでも、女子生徒に重い資料を1人で運ばせたら、先生悪い人みたいになっちゃうじゃないか、ははは」
いや全然笑えないんですけどーーー!!!
先生待って!本当にダメ!
先生が悪い人になるとか知ったこっちゃないから!
私は人生かかってるんだから!
「いいんです!筋トレになりますし!」
「何でそんなにムキになってるんだ、先生の言葉に甘えとけ」
「いや・・・だって・・・名前が・・・」
「ん?」
何故か先生も全然引いてくれない・・・。
私が小言でぼそぼそと言っている間に、園田くんがこっちに来た。
「何ですか?」
「この資料、風澄と一緒に資料室に持っていってくれるか?」
「あぁ、分かりました」
園田くんはそう言って、資料の3分の2を軽々と持ち上げ教室を出て行く。
はぁ、もう仕方ない・・・。
私は重い足取りで、園田くんの後を追った。