秘密の私と、秘密の彼。【更新中】
【新着メール:2件】
・・・メール2件?
誰からだろう。
少し疑問に思いながらも、メールボックスを開いてみる。
【001:FROM園田くん】
【002:FROM園田くん】
え、2件とも浬から?!
クラス替えしたときに流れでクラスメイトのほとんどとメアドを交換してたけど、浬からメールが来たのは初めてで、私はとても驚いた。
慌ててメールを開き、内容を確認する。
【今日もバイト?】
【ホステスなんてやめろよ】
・・・。
いや、・・・え?!
初めてのメールが、これ?!
こんな短文を2通に分けて送んなくても!
ていうか、いきなりホステスなんてやめろよって何だ!!
・・・この命令ばかりは、さすがに聞けない。
だってお金稼げなくなっちゃうもん。
一人で家賃も、学校の授業料も、食費も、なにもかも払わないといけないのに。
コンビニのバイトなんかじゃ、とても全部払えない。
【今日もバイトだよ。ごめんけど、その命令は聞けない。
そもそもこの仕事は秘密にしてくれるんでしょ?
その代わりに他の命令は聞くって約束したんだから】
少し長めに返信を送り、私はスマホをしまって家を出た。
仕事場であるクラブまでは電車と徒歩で約30分くらい。
割と近いから、通いやすいんだよね。
だから尚更、ホステスをやめるワケにはいかない。
どうしていきなり浬がそんなことを送ってきたのか、色々と考えているうちに駅に着いた。