赤ずきんは狼さんに食べられちゃいますか?
「赤ずきん…前はあんなにたっつんたっつんって
竜馬にベタベタだったのに、
竜馬振られたな」
そう言って笑うむーくん。
「ん〜、俊くんと手を繋ぐのも好きだけど、
たっつんに肩車されるのも好きだよ〜?」
たっつんは意外と力持ちさんで
よく私を肩車してくれてた。
「よし、じゃあ赤ずきんおいで、肩車してあげるから」
「ほんと〜?」
俊くんと繋ぐ手が少し
ぎゅって握られた気がしたけど
私の手は俊くんの手から抜けて
たっつんの腕の中に飛び込んだ。