向日葵の鼓動
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10歳の頃の夏休み。
私は、母方のお母さん、
つまり、私のお婆ちゃんの墓参りに来ていた。
その日は、“夏”真っ只中と言うのに
涼しくて、
私の腰まである長い髪が
爽やかな風に包まれる。
お婆ちゃんのお墓は、
山の中の
日当たりの良い、
向日葵が見れるところにある。
お婆ちゃんは、
自然と、向日葵が大好きだったから。
「ーーーと〜ちゃーくっ‼︎」
私は両足でジャンプして、
山道にある、窪みを転ばないように避けた。
「さぁ、お婆ちゃんにご挨拶して!」
お母さんは、私の手を引いて
お婆ちゃんのところまで案内してくれる。