向日葵の鼓動
俺は、返事に困る。
どうやっても、この帽子をかぶっていた理由が思い浮かばない。
『ちょっとした、興味本心で…』
ーーなんて言っても、
「信じられない。」
の一言で、終わるだろう。
『ホントなんだって‼︎』
って、言っても
「ますます信じらんない。」
で、終わるだろう。
俺は、現実に戻り、目の前の女の子に向かい合う。
「じゃあ、どうしたら信じてくれる?」
急に質問された。
「信じられるようなコトしたら、信じてやる。」
女の子の帽子から、一気に話題がそれたものの、
この話に、何か重要なコトがあるのだろうか?
しかし、まぁ…
なんだか、話が飛びすぎやしなかったか?
俺の気のせいか?
頭の中の言葉が口に出ていたり、していなかっただろうか?
ーーさすがに、そんなバカはしていないだろう。