ビターは大人‼︎でも恋の味

幼馴染のアイツ

朝6時、暗い部屋に朝日の光が差し込んで来る。グシャグシャで視界を遮る黒茶色い髪を邪魔に思いながらも目覚まし時計を鳴る前に止める。

「…くっそ眠い、」

充電してるスマホを手に取って、画面をスライド。電話帳を出せば一番先に出て来るその名前に電話を掛ける。

プルルル、プルルル、プルルガチャ

『………おはよう』

「おはよう、」

起こされたのが不機嫌そうに聞こえる声。でも、慣れた朝のモーニングコール寒くてもベッドから出てカーテンを開く。

「不機嫌になんないでよ、これしないと起きないじゃん」

『別に、何も言ってねぇよ』

素っ気なく返答されてムッとする
何年間に一緒にいてもやっぱりムカつく所は相変わらず

「朝ご飯、何がいい⁇」

『…パンでいい、』

「七分でウチ来て」

電話一方的に切って、一つ溜息を吐いてまだ温っかいベッドに横たわる、

叶森優、幼馴染に恋してます